「黄斑前膜」手術日記

黄斑前膜を発症して手術、その後の経過を過去に遡って書いていきます。同じ病気でお悩みの方のご参考になればと思います。

2018-01-01から1年間の記事一覧

矯正視力が元に戻った!

経過観察7回目。いつものように眼底、眼圧検査のあと視力検査。矯正用のメガネをかける。 「ん?」(あれ!今までよりちょっとクリア?) はっきり見えているわけではないが、検査表の円の穴の開いている箇所がなんとなくわかる。前回は円の全部がボワボワで…

術後の見え方「大視症と傾き」

左が正常な眼の見え方、右が術後に大視症になった眼の見え方。正常な見え方の1.3倍位、しかも角度がついてまっすぐではありません。もちろん、右辺と左辺に歪みが出ています。不思議なことに、両目で見ると左と右の大きさを脳が整理するらしく、中間の大きさ…

術後の見え方「歪み」2

iphone(7plus)で比較します。左が正常な眼の見え方。中は一点が歪む(右辺は飛び出し、左辺はへこむ)パターン1。右は右辺・左辺ともに全体がグニャグニャと歪むパターン2。1と2を交互に繰り返している。

術後の見え方「歪み」1

チェックシートで比較します。 左が正常な眼、中が手術前、右が手術後です。正常な眼で見ると定規で書いたようにまっすぐ、手術前は歪みはそれほどなくて線がぶれている感じ、手術後はブレが少なくなったが歪みが大きくはっきり出始めた。

カタチは良くなってます。

手術後6回目の診察です。 視力、眼底、眼圧、等一連の検査 瞳孔を拡げる点眼薬の後に診察。視力は0.5弱 この頃になると、 症状も回復しないし、 良い症例にならないと判断したのか、先生はずいぶん飽きてきてる感じです。 「大丈夫。カタチは良くなってき…

ショック!!

病院のHPで語られている夢のような体験談とは、まったく異なる症状が出ているので今日は少し聞いてみようと診察に臨んだ。定型の検査を終え診察室に入る。 いつものようにルーペのようなもので覗いた後に 「特に問題ないですね」 恐る恐る聞いてみた。 「あ…

手術後の経過

手術の翌日と翌々日、一日あけて4日後に診察。そのたびに先生の一言が発せられる。 「問題ないですね」 「・・・・」(それだけ?) そして 「では、来週にまた」 「・・・・」(終わり?) その次の診察も版を押したように同じ。 そして4回の経過観察が終…

白目が真っ赤!

手術後、看護婦さんからゴーグル(目を守るためにかけて寝る)と痛み止め(痛かったら飲む)を受け取り、精算をして病院を出た。眼帯は今日は外さないようにとのこと。 病院の裏の食堂で昼食を取り、ホテルに向かう。ホテルでジャージに着替え、テレビで古い…

先生がいなくなった。

「動かないでください」って言われたって、唾液を飲んだだけだよ。とは言え、余計緊張してきたらどんどん唾液がたまっていく。ちょっとして、今度は静かに飲み込んだ。 「動かないでください。動くと危ないですからね!」ちょっと半ギレしてる。 (えっ!そ…

動かないでください!

先生も看護婦も無言のまま、眼にカチカチと何か仕掛けている。後で気が付いたが、眼を閉じないようにする仕掛けだったんだろう。そうなら、そうと言ってほしかった。手術中、眼を閉じないように必死で頑張ってたんだから。手術椅子の右側に外国製らしい機械…

オペスタート

これからどうなるのか全く分からない状態で、部屋が暗くなった。顔から上半身までを覆う防水シートのようなものをかけられた。美容室で使われているような柔らかい素材ではなく、ごわごわした感じのビニールっぽいもの。どうやら、眼の部分だけが空いている…

手術室

手術室に案内される。案内と言っても、待合室の横にドアがある。ドアを開けると廊下に置いてあるのと同じパイプ製の丸椅子がポツンと置いてあった。 「ここでスリッパに履き替えてください」 床を見ると汚い緑色のビニールスリッパが散乱している。自分で床…

手術当日

ついに、その日が来た。 9:00に病院に入る。 さすがに緊張していたのか、寒かったことしか病院に着くまでのことは覚えていない。すでに患者さんで溢れていて、待合室には入れず、いつものように廊下の簡易椅子に陣取る。 点眼麻酔を数回してもらう。左眼だ…

手術3日前

ついに手術のカウントダウン。 3日前/一日4回の目薬スタート 2日前/3カ月は水泳ができないので、最後のプール。仲間ともしばしお別れ。 前日/3日連続で、通院しなくてはならないためホテルに2泊の予定。なので朝から、持っていくものの準備。着ていくも…

直接、話して良かった。

仕事が一区切りついたので、気持ちは手術に集中して来ている。 予定通り、メールで相談するのはやめて直接相談するために通院。 いつもの通り長い待ち時間の後診察室へ。 「眼内レンズの件ですが、前回80~100cmに焦点を持っていくレンズに決めたのですが、5…

眼内レンズの調整

白内障の手術って、簡単に言えば今入っている水晶体を取り出して人口の眼内レンズを入れるということです。近距離用、中距離用、遠距離用、遠近両用といろいろある中でレンズの選び方はお医者さん任せにしてはいけないと、手術経験のある方から聞いていたの…

先生の個人メール!

病院のHPに「先生に直接メールで相談していい」と書かれてあったので眼内レンズの事をメールで相談してみた。こんな内容です。 ーーーーーーー お疲れ様です。〇月〇日にに先生に手術をしていただける事になっております。黄斑前膜と一緒に行なっていただく…

手術しようと思います。

一週間後に、手術を依頼する前提で病院へ。特に事前の検査はなく診察室へ。 「・・・・」(先生はいつものように喋らない) 「先生、手術をお願いしようと思います」 「そうですか。じゃあ日にちを決めましょう」 1か月後に仕事のプレゼンが控えていいたので…

「早いとは言えない」

意を決して、ついに初診。14:30頃受付をし、視力検査、屈折力検査(気球を見るやつ)、眼圧検査(空気を当てるやつ)、「OCT検査(瞳孔を開いて網膜の断層を撮影するもの)」を行いながら受付から2時間後くらいに看護婦さんから声がかかる。いよいよ診…

人が溢れてる!

重い足取りで病院にたどり着くと、見たことのない光景が広がっていました。ビルの中のフロアの一部が病院なのですが、病院というよりただの事務フロアという感じです。待合室といってもフロアと廊下との間に仕切りがあるわけではありません。フロア内の長椅…

ついに横浜へ。

手術への気持ちが再燃した私は、Z氏が選んでくれた横浜の病院のHPを何度も見直しました。そこには院長の思いや、担当医師の紹介、患者さんの声、さらに色々な病状についての説明があったりして、ふだん病院のHPなんかに全く縁のない私にとってはとても新鮮に…

「手術はまだ早いですよ。」

手術がとても気になってきたなかで、通い続けていたいつもの病院で経過観察に行った時のことです。少し年齢のいった女医さんでした。 問診で、 「先生、手術はどうなんでしょうか?」 「これくらいなら、まだまだしない方がいいですよ。」 えっ、はっきり言…

手術ってどうなの?

少しずつ不便さを感じてきて、仕事上でもだんだんストレスが溜まってきていました。この頃は手術が選択肢に入ってきていて、ネットで病院の症例数を調べたりするようにもなってました。そんな時、健康や医療に関する仕事をしている知人のZ氏に会って、立ち話…

チェックシートの見え方に変化が。

そうこうするうちに徐々に支障を感じるようになってきました。それまで眼鏡を外せば見えていたパソコンの細かい文字や、新聞の文字が読みにくくなってきました。経過観察で通っている病院で検査に使う碁盤の目のチェックシートの見え方も、以前はまっすぐな…

メガネで視力が出ない。

私は顔が小さいので、日本のメガネではサイズがなかなか合わず、48mmから揃うアメリカのShuronというメーカーのものを使っています。そのメーカーを取り扱っている渋谷の眼鏡屋さんに、久しぶりに新しい眼鏡をつくりに行きました。右の視力は変わりませんで…

黄斑変性じゃなくて黄斑前膜!

そうして、半年毎の経過観察を何回か続けた後、初めて「黄斑変性」が大変な病気だと気が付きました。会社の先輩に「知人に黄斑変性の人がいるけど、ひどくなると大変だよ。街で会った時にその人は顔を30cm位まで近づけないと僕の事がわからなかったんだよ。…

黄斑変性と診断されて

最初にわかったのは、会社の年一回の健康診断です。眼底検査の結果「黄斑変性」と診断され、「医療機関での定期の経過観察を行ってください」とのことでした。当時は黄斑変性がどんなに大変な病気かは知らず、何しろ仕事が忙しかったのもあり、それが何かを…

はじめに

このブログをお読みになろうと思われた方は、きっと黄斑前膜を患っている、あるいは知人が患っている方かと思います。私も黄斑前膜を患い、手術をし、現在も経過観察をしている状態です。私の経験をこのブログを通して、みなさんに知っていただくことで今悩…