手術当日
ついに、その日が来た。
9:00に病院に入る。
さすがに緊張していたのか、寒かったことしか病院に着くまでのことは覚えていない。すでに患者さんで溢れていて、待合室には入れず、いつものように廊下の簡易椅子に陣取る。
点眼麻酔を数回してもらう。左眼だけでなく、右眼にも麻酔する。手術中に左眼の麻酔液が右眼に入ったら沁みるかららしい。
待っている場所から手術室の裏側が見える。(ここで、手術するのか…)
しばらくして看護婦さんがやって来て、
「服はそのままでいいですか?」
(えっ!いきなり、それ?他に何かないの?)
「手術室に入ったら着替えられないので」
手術室の中は寒そうだったので
「じゃあ、このままで」
シャツの上にスウェットパーカー。
少し経ってヘアキャップを持ってきた。
通院するうちに何度か手術をする人を見ているので、よく知っていた。
後ろで束ねていたら
「それは、ほどいてください」
とのこと。
さあ、いよいよ手術か。
直前に看護婦さんから衝撃の言葉が!
「中に入ったら、何も喋らないでくださいね。」
(え、え、え?)
驚いて何も言えなかったし、言える雰囲気もなかった。
手術はどうやって進むのか、手術中はどうしてるのか、どの位時間がかかるのか、
痛いのか痛くないのかとか、とか、とか、、、
手術直前に先生から説明があるものだと思っていたし、聞きたいと思っていたのに
手術室に入ったら喋っちゃダメってどういうこと!?