「黄斑前膜」手術日記

黄斑前膜を発症して手術、その後の経過を過去に遡って書いていきます。同じ病気でお悩みの方のご参考になればと思います。

動かないでください!

先生も看護婦も無言のまま、眼にカチカチと何か仕掛けている。後で気が付いたが、眼を閉じないようにする仕掛けだったんだろう。そうなら、そうと言ってほしかった。手術中、眼を閉じないように必死で頑張ってたんだから。手術椅子の右側に外国製らしい機械がある。時々、女性の声の英語でその機械が喋っている。そして顔の上に、アームの先に機械のついたものがかざされた。いよいよ始まるんだ。でも、みんな無言!「始めます」とか言うのかと想像していいたが、そのまま始まった。音がして、眼の中に水のようなものが継続的に流されている。断続的に光が見えるだけで、痛くもなんともない。ただ眼を閉じないように必死で頑張っていると、当然体に力が入るので息苦しくなってくる。顔から上半身にかけられた防水シートも眼の部分が開いているだけなので、段々息苦しくなってくる。

始まってから30分位経ったんだろうか、ついに口に唾液がたまってきて少し飲み込んだ。

「動かないでください!」

手術が始まってから初めて喋った~。