「黄斑前膜」手術日記

黄斑前膜を発症して手術、その後の経過を過去に遡って書いていきます。同じ病気でお悩みの方のご参考になればと思います。

「手術はまだ早いですよ。」

手術がとても気になってきたなかで、通い続けていたいつもの病院で経過観察に行った時のことです。少し年齢のいった女医さんでした。

問診で、

「先生、手術はどうなんでしょうか?」

「これくらいなら、まだまだしない方がいいですよ。」

えっ、はっきり言われた。今までなら、「まあ様子を見ましょう」とか「本人次第ですね」とか曖昧だったのが、はっきりと言ってくれた。

つづけて

「手術はやはりリスクが高いですからね。このくらいならしない方がいいですよ。」

私は、すこしホッとしました。見えづらくなってきたのもあり、手術はするなら早い方がいいという意見もあり悩んでいたところだったので、すっきりしました。そうか、手術はしない方がいいんだ。だってはっきり言われたもん。この時は、すっかり手術はしないという方向に気持ちが傾いていました。

すっきりした気持ちで数日過ごしていたときに知人のZさんに会いました。

「この間、病院で手術はまだ早いって言われたよ。」

私は、”あっ、そう。良かったね”的な返事を予想していたのですが、思いがけない言葉を聞きました。

「その医者は手術が得意じゃないのかもね。」

えっ!

「得意じゃないから、避けてるんじゃないの?」

えっ!そういうことなの??

その一言で、手術をしない方向に傾いていた私の気持ちが、また方向変換を始めてしまいました。